日経225先物はテクニカル分析が有効なのか?
2021/07/16
目次
1.なぜ先物取引でテクニカル分析が人気なのか?
1-1.感情が入らない取引ができる
1-2.初心者でも取引がしやすい
2.テクニカル分析の種類とは?
2-1.移動平均線
2-2.VWAP
2-3.ボリンジャーバンド
2-4.RSI
2-5.MACD
3.テクニカル分析以外の取引方法とは?
3-1.ファンダメンタルでの取引
3-2.イベント発生時での取引
4.日経225ミニを有利にトレードしよう!
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1. なぜ先物取引でテクニカル分析が人気なのか?
日経225先物に投資をする際ポイントはいくつか存在しますが、慣れないうちだと売買ポイントを明確にすることは難しいと思います。
そこで、日経225先物を取引するための売買ポイントを決めるために「テクニカル分析」がおすすめです。
テクニカル分析を利用して先物取引をしている投資家は多く、とても人気の分析方法です。
どうしてテクニカル分析は人気となったのでしょうか?
1-1. 感情が入らない取引ができる
先物を取引していると、どうしても人間の感情がそのトレードに対して表れてしまいます。
急落時に含み損が大きくなってしまいその時の感情で損切りをしたり、利確が早すぎてほとんど利益が乗っていない状態でポジションを解消してしまうなど感情に左右されます。
そこで活用できるのがテクニカル分析です。
テクニカル分析は指標などを基準にして売買ポイントを決めます。
事前に買うポイントと売るポイントを決めておくことで、何も考えることなくその通りの取引をすることが可能になります。
テクニカル分析をする場合は基本的に中期・スイングでのトレードをする場合が多いので、急落や急騰が来ても焦らずにそのポイントを待つことができます。
1-2. 初心者でも取引がしやすい
テクニカル分析を使うと初心者でも取引がしやすくなります。
一般的にテクニカル分析の他にファンダメンタル分析という分析方法がありますが、ファンダメンタル分析は慣れないうちは難しいので初心者の方が実践しようとしても明確なポイントを決めることができない可能性があります。
さらに先物価格が乱高下すると感情が乱れてしまうので、事前に想定した通りの取引ができないこともあります。
テクニカル分析であれば、ファンダメンタル分析で決めるよりも明確な売買ポイントを決めることができるので慣れていない初心者の方におすすめすることができます。
2. テクニカル分析の種類とは?
テクニカル分析には様々な種類があります。
どの指標を使ってるかによってテクニカル分析の名称も変わるので良く覚えておきましょう。
2-1. 移動平均線
移動平均線はテクニカル分析の中で最もポピュラーなテクニカル指標です。
先物取引をする際に移動平均線を見ずに取引している方はいないと言っても過言ではありません。
移動平均線の使い方は単純で、上向きになれば上昇・下向きになれば下落というように判断することができます。
移動平均線は3本の線を同時に表示して利用します。
3本の線に設定されている基本的な日数は以下の通りです。
- 短期線:5日
- 中期線:25日
- 長期線:75日
移動平均線はこのような設定で利用している投資家がほとんどです。
短期線が長期線を下から上に突き抜けることを「ゴールデンクロス」短期線が長期線を上から下に突き抜けることを「デッドクロス」と呼びます。
2-2. VWAP
VWAPは「出来高加重平均価格」と呼ばれるテクニカル指標です。
この指標が何を表しているかというと、その日に市場で約定した価格の平均値です。
なので現在価格がVWAPよりも下の価格になると、その日に買った投資家は含み損を抱えているという状態になります。
逆にVWAP以上の価格で推移していると、その日に買った投資家は含み益が出ている状態になるので売られるリスクが少なくなります。
VWAPは主にデイトレードをしているトレーダーに人気の指標で、その日の強弱を測る上で非常に大切な指標です。
▼VWAPの算出方法
VWAP=1日の総売買代金÷1日の総出来高
2-3. ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは移動平均線と標準偏差で構成されているテクニカル指標です。
チャート上には基本的に±σ1〜±σ3の6本の線が表示されています。
この6本の線は価格がどの範囲で推移するかを参考にするために使われます。
ボリンジャーバンドは標準偏差を使用して出される指標なので、それぞれの線に触れたタイミングで内側に価格が戻っていく確率が存在します。
▼価格がバンド内に収まる確率
- ボリンジャーバンドの±1σの範囲内に収まる確率:約68.3%
- ボリンジャーバンドの±2σの範囲内に収まる確率:約95.4%
- ボリンジャーバンドの±3σの範囲内に収まる確率:約99.7%
このようにボリンジャーバンドは確率を収束していきます。
±3にいたってはほぼ100%の確率でそのバンド内に戻るので、突き抜けたときに売買すると利益を出せる確率が大幅に上がります。
2-4. RSI
RSIは一言で言うと「買われすぎか売られすぎか」を見るためのテクニカル指標です。
一般的に30%以下になると売られすぎ、70%以上になると買われすぎの状態を表します。
強い上昇トレンドが発生している場合は、50%以上でRSIが推移することが多いです。
その場合買われすぎな水準でRSIが推移するので、どのタイミングで買うかの判断はRSIだけで行わずに他の指標も組み合わせて決めるのがほとんどです。
RSIを活用して買うタイミングで1番よく使われるのは、RSIが50%を超えるタイミングで買いのポジションを取ると言うものです。
そのタイミングだと価格の上昇に乗りやすいので、低リスクで利益を出す確率を上げることができます。
2-5. MACD
MACDは「移動平均収束拡散手法」と呼ばれるテクニカル指標です。
MACDは「MACDラインとシグナルライン」の2本の線を使用して買いと売りを判断する手法です。
指標チャート上では0を基準値とし、2本の線が交互に行き交います。
売買のポイントとしてよく使われるのが、MACDラインが基準値である0とMACDシグナルを突き抜けるタイミングでの買い建てです。
MACDラインが下から上に突き抜けることで、そのタイミングでは上昇トレンドに転換したと判断することができます。
▼MACDの算出方法
- MACDライン:短期EMA - 長期EMA
- MACDシグナル:MACDのEMA
※MACDに用いられる移動平均は「単純移動平均(SMA)」ではなく、「指数平滑移動平均(EMA)」を使います。
EMAは直近の値動きをより反映するため、SMAと比較して値動きに敏感に反応すると考えらます
引用元:マネックス証券
このようにテクニカル分析には様々な種類があります。
テクニカル指標単体で使用するものもあれば、他のテクニカル指標と組み合わせて使う方が有効的なものもあります。
そのテクニカル指標を使うのかは投資家によってそれぞれ異なりますが、基本的な指標は先ほど紹介したものです。
もしこれからテクニカル分析を始めてみたいという方は参考にしていただければと思います。
3. テクニカル分析以外の取引方法とは?
初心者の方におすすめのテクニカル分析ですが、それら以外の取引方法はどのようなものがあるのでしょうか?
3-1. ファンダメンタルでの取引
テクニカル分析の他に「ファンダメンタル分析」を取引のきっかけとすることができます。
初めにお伝えしたように、先物取引をファンダメンタル分析で取引するのは非常に難しいです。
日経225先物は海外指標の影響を受けやすいので普段から海外の経済状況に目を通しておく必要があります。
ファンダメンタルで取引を行う場合は、例えば「アメリカの雇用統計」など直接経済に影響を与える指標の発表前に先物を保有しておきます。
そして発表されて価格が動いたタイミングで売却します。
もちろん先物の保有期限が来るまで取引を続けることはできます。
ファンダメンタル分析ではもっとテクニカル分析よりも実体経済に基づいた値動きに対応する必要があります。
その分テクニカル分析よりも難易度が高い取引方法となっています。
3-2. イベント発生時での取引
イベント取引とは文字通り、そのときに起きたイレギュラーな事象で生まれる価格の歪みを利用して利益を上げる取引方法です。
例えば、トランプ大統領がコロナウイルスに感染したというニュースが世に出たときに先物価格が急落しました。
しかし、トランプ大統領がコロナウイルスに感染しても実体経済に影響はありません。
その急落が買い場と思い、買い建てした投資家はその一時的なイベントで利益を上げることに成功しました。
このように普段から市場と向き合っていればどこかで価格がおかしくなっているのではないかと気付くようになります。
テクニカル分析やその他の分析方法も含めて、先物取引で利益を出せるようになると投資がさらに楽しくなります。
気になったことや気付いたことをメモに取るなど、次のチャンスを逃さないようにしましょう。
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