ファンダメンタルズ＆経済の基礎知識（17）政策金利がなぜ重要なのか？

政策金利とは、各国の中央銀行が経済を刺激したり、過熱感を抑えたりするために操作する金利です。ある国が、特に米国やユーロ圏などの主要国の政策金利の水準が変更されると、新聞等の各メディアで大きく取り上げられます。なぜなら、政策金利の動向は、株式だけでなく為替、債券などの各市場に少なからぬ影響を及ぼすからです。

政策金利が引き上げられると、その国の過熱気味の景気に水を差すことになり、株価や通貨の下落に繋がることが多く、また引き上げられると、株価や通貨の上昇に繋がる傾向があります。

国の経済の舵取りをするために、中央銀行は常に景気動向やインフレ動向を注視し、必要に応じて政策金利の調整を行います。どの国の中央銀行も、毎月のように金融政策会議を開催し、金融政策方針を実現させるため、常に政策金利の変更あるいは据置きについて議論しています。

政策金利の実際の引き上げや引き下げの発表もさることながら、その前に市場に流れる様々な情報や中央銀行における議論の内容が相場の動きに反映されることが多いようです。