最新トレンド&トピックス(25)日経平均が堅調を続ける3つの理由とは?
2023/09/07
日経平均が堅調を続ける3つの理由とは?
今年に入って日本株、とりわけ日経平均が堅調な伸びを示しています。そこには様々な理由がありますが、今回は特に3つに絞って考えてみたいと思います。
理由① 円安・ドル高の進行
円安の進行が日本の輸出企業の追い風になることは言うまでもありません。日経平均に関わる日本企業は輸出関連企業が多いので、円安が株高に繋がる傾向があります。
また、円安が進んだ現在の日経平均はドルに換算するとまだまだ上がりきっておらす、外国人投資家の目には、日本株は潜在的な上昇余力を秘めているように映るはずです。それが日経平均を押し上げる一因となっていると考えられます。
理由② 脱中国の動き
ご承知の通り、今年に入って、中国の不動産バブルの崩壊や輸出不振、そして半導体等の先端技術に関する米国主導の輸出規制などを原因として、外国人投資家や外国企業の対中投資が激減しています。
そしてその受け皿として同じアジアの大国である日本への投資先のシフトが起きていると言われているのです。このことが日本株、とりわけ日経平均の上昇圧力となっていることは否めません。
理由③ 東証改革
東京証券取引所は、2022年4月、従来の東証1部、2部、ジャスダックなどの市場区分を見直し、プライム、スタンダード、グロースの3つに再編しました。
また2023年3月には、プライムとスタンダードに上場する企業に対して、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応を要請する通知を出しました。
特にPBR(株価純資産倍率)が1倍を下回る企業には実効性ある改善策を講じるよう求めました。このことも日経平均の押し上げ要因になっているものとみられています。
以上、最近、日経平均が堅調を続けている3つの理由について述べましたが、この状態がどの程度の期間存続するのかについては定かではありません。株価は言うまでもなく、多彩な要因で変動するものなので、あくまでも参考程度に受け止めてくださいね。
by Tetsuya