最新トレンド&トピックス(27)東証はなぜ資本コストの低減を求めるのか?
2023/09/11
東証はなぜ日本企業に資本コストの低減を求めるのか?
東証は最近、日本の上場企業に対して資本コストの低減を強く求めていますが、なぜでしょうか。
その前に「資本コストとは何か」について、まず簡単に説明しておきます。
資本コストとは、企業の資金調達に伴うコストのことです。具体的には借入れに対する利息の支払いや、株式に対する配当の支払いなどを言います。
ではなぜ、東証が日本の上場企業に資本コストの低減を強く求めているのでしょうか。それには次の3つの目的があると考えられます。
目的① 日本企業の収益性向上と成長促進
資本コストが高いと、企業は投資や設備投資を拡大しにくくなります。そうなると、企業の収益性向上と成長が阻害される可能性が高まります。東証は、資本コストをできるだけ減らすことで、企業がより積極的に投資や設備投資を行い、収益性向上と成長を促進することを期待しています。
目的② 投資家保護の強化
投資家は、資本コストが高い企業に対しては、投資を敬遠する傾向があります。それは企業の株式価値の低下につながり、ひいては投資家保護の観点からも問題が生じやすくなります。東証は、逆に資本コストを減らせば、投資家の企業への投資が促進され、企業の株式価値の向上とともに投資家保護の強化につながると考えているのです。
目的③ グローバル競争力の強化
資本コストは、企業のグローバル競争力にも影響を与えます。資本コストが高いとそれだけ海外企業との競争に不利になる可能性が高まります。東証は、資本コストを減らすことを通じて、日本企業のグローバル競争力が強化されることを期待しているのです。
by Tetsuya