最新トレンド&トピックス(38)高金利下の米国で、なぜヘルスケア株が堅調なのか?
2023/09/28
高金利下の米国で、なぜヘルスケア株が堅調なのか?
今、米国市場においては、高金利下であるにもかかわらず、ヘルスケア部門の株が買われていると言われています。
今回はその理由を探ってみたいと思います。
理由① 景気後退への懸念から、安全資産としてのヘルスケア株への注目が高まっている
米国では、インフレの高騰やFRBによる利上げ継続などにより、一部に景気後退への懸念が高まっています。景気後退が起こると、株式市場全体が下落する傾向がありますが、ヘルスケア株は安全資産として注目されています。
なぜなら、ヘルスケア業界の需要は、景気状況に左右されにくいという特徴があるからです。高齢化や医療技術の進歩により、ヘルスケアへの需要は今後も増加していくと予想されています。
理由② ヘルスケア企業の業績は堅調
ヘルスケア企業の業績は、全体的に堅調に推移しています。大型製薬会社や医療機器メーカーの業績は、主力製品の販売増加や新製品の発売により、引き続き好調に推移することが予想されます。
これらの理由により、米国市場においては、高金利にもかかわらず、ヘルスケア部門の株が買われていると考えられます。もちろん、低金利の日本でも、高齢化が急速に進展する中、ヘルスケア部門の株には注目が集まっています。
ただし、ヘルスケア株にもリスクはあります。例えば、医療費の高騰や、新薬開発の失敗などにより、業績が悪化することもないとは言えません。ヘルスケア部門の株に投資する際には、こうしたリスクも十分に勘案した上で、自らの責任で慎重に判断することが重要です。