日経225ミニ先物とは?特徴やポイントを解説
2022/02/02
日経225ミニ先物とは?特徴やポイントを解説
目次
1.日経225ミニ先物とは?
1-1.日経225ミニ先物の特徴
1-2.日経225ミニ先物を取引するためには
1-3.日経225ミニ先物を取引する証券会社の選び方
1-4.日経225ミニ先物は取引時間が長い
1-5.日経平均先物には取引ができる期間がある
2.日経225ミニ先物のメリット
2-1.銘柄選びをしなくても良い
2-2.下落局面でも利益を上げることができる
2-3.資金効率が高い取引ができる
2-4.日経225ミニは先物倒産リスクが低い
2-5.日経225ミニ先物は取引がしやすい
3.日経225ミニ先物のデメリット
3-1.日経225ミニ先物は確定申告が必須
3-2.日経225ミニ先物は中・長期投資に向いていない
3-3.損失が大きくなる可能性がある
3-4.株式投資のように投資した場合の特典がない
4.日経225ミニを有利にトレードしよう!
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1. 日経225ミニ先物とは?
「日経225ミニ」とは日経平均株価(日経225)を対象にする株価指数先物である日経225先物を取引しやすくした金融商品です。
日経225ミニ先物は将来の価格が上がると思うのであれば購入します。
その後値上がりしたタイミングで売り決済した時の差額が利益となり投資家の手元に残ります。
この日経225ミニ先物はどの証券会社でも取引でき、日経225先物(ラージ)よりも投資のハードルが低く個人投資家からも近年注目されています。
1-1. 日経225ミニ先物の特徴
日経225ミニ先物は日経225先物(ラージ)の10分の1の資金で取引できるので、資金が少ない投資家や、日経225先物に投資をしたいけれど大きなリスクを取りたくない投資家から人気です。
通常の株式投資であれば「売り」からのポジションは取ることが出来ません。
しかし、日経225ミニ先物は「売り」からでの取引も可能なので、相場の下落局面でも利益を上げる事ができます。
さらに、日経225ミニ先物は日経225先物や日経平均連動型ETFなどよりも比較的取引手数料もリーズナブルでコストを抑える事ができます。
日経225ミニ先物の取引概要は日経225先物とほとんど同じです。
- 取引対象
- 構成銘柄
- 取引時間
- 取引最終日
これらの項目は日経225先物と同じであるため、日経225ミニ先物は純粋に投資家が取引しやすく設計されたという特徴があります。先物取引というと日経225先物がピックアップされがちですが、投資のしやすさという部分を見ると日経225ミニ先物の方が遥かに投資しやすい商品です。
先物取引が初めての方はまず日経225ミニ先物から取引を始めてみましょう。
1-2. 日経225ミニ先物を取引するためには
日経225ミニ先物を取引するためには基本的に証券会社の口座を開設する必要があります。
- 楽天証券
- 松井証券
- SBI証券
- 岡三オンライン証券
これら全てのネット証券で日経225ミニ先物を取引できます。
先物取引をする場合は通常の株式口座ではなく「先物・オプション取引口座の開設」を行う必要があります。
手順に関しましてはそれぞれ異なりますので各証券会社のホームページからご覧ください。
1-3. 日経225ミニ先物は取引時間が長い
日経225ミニ先物は日経225先物と同じく約20時間もの間取引することができます。
- 日中:8時45分~15時15分
- 夜間:16時30分~翌朝6時00分
通常の株取引の時間が9時00分~15時00分までなのでその差は歴然です。
日経225先物ミニは1日のうちほとんどの時間帯で取引可能なので、日中はお仕事で相場が見られない方や、自由な時間が夜しか取れない方でも日経225ミニ先物であれば取引することが出来ます。
この取引時間の長さを活用している投資家も多く、沢山の投資家が日経225ミニ先物を取引しています。
1-4. 日経平均先物には取引ができる期間がある
日経225先物及び日経225ミニ先物は取引期間が決まっています。
取引が終了する月を限月(げんげつ)といい、日経225先物(ラージ)の場合は3ヶ月単位。
日経225ミニ先物の場合は1ヶ月単位です。
いつまで取引できるかというと、各限月の第二金曜日の前日までになります。
その日までに取引を決済しないと、翌日のSQ日*1に強制決済されてしまいます。
このときに決済される値を「SQ値」*2と言います
*1 Special Quotationの頭文字をとったもの、毎月第二金曜日がSQ日と言う。3月、6月、9月、12月はメジャーSQと呼び、それ以外の月はマイナーSQと呼ぶ。
*2 特別清算指数とも呼ばれる日経平均株価の始値を基に算出される値。
1-5. 日経225ミニの取引例
日経225ミニで利益を上げるための取引例はとてもシンプルです。
買いポジションを取った日の先物価格より、ポジションを解消するときの先物価格が高ければ利益を出すことができます(空売りの場合は逆)
上の図は24,500円で購入した日経225ミニを25,200円で売却したときの「取引の流れ」を表しています。
日経225ミニの倍率は100倍なので「売却額 - 購入額」に100を掛けた数値が損益になります。
今回の場合は「25200 - 24500 ✖️ 100 = 70000」という式になるので70,000円の利益を上げることができました。
2. 日経225ミニ先物のメリット
日経225先物に投資をする主なメリットは5点あります。
通常の株式投資にはない魅力が日経225先物ミニには有ります。
なぜ今投資家に人気の商品なのか、その理由であるメリットを確認しておきましょう。
2-1. 銘柄選びをしなくても良い
日経225先物は東証1部に上場されている銘柄の中から日本経済新聞社が独自の基準で算出した225銘柄を組み込んだ指数なので、投資家が自ら銘柄を選ぶ必要がありません。
日経225は厳正な基準を満たしているので間接的に良い銘柄に投資をしていることになります。
日経225ミニ先物は日経225先物を10分の1の資金で投資できる商品なので、日経225ミニ先物に投資をするということは日経225選定銘柄に間接的に投資をしているのと同じです。
銘柄選びをしなくてもいいということは個別銘柄を調べる時間も必要ありません。
日経225ミニ先物を選択することでより効率的な投資活動が可能です。
2-2. 下落局面でも利益を上げることができる
通常の株式投資だと購入した銘柄が値上がりしないと利益を出すことが出来ません。
しかし、日経225ミニ先物は「売り」からの取引が可能なので相場が下落していても利益を上げることができます。
日経225ミニ先物を空売り*3して資金の減少を防ぐことができます。
全体的に相場が不安定で保有銘柄が下落している状態でも、日経225ミニ先物を空売りすれば保有銘柄のリスクヘッジ*4になりますし、日経225ミニ先物で大きな利益を得られる可能性もあります。
多用な取引方法があるのも日経225先物ミニが投資家に選ばれる理由の一つで、大きなメリットと言えます。
*3 証券会社から株式を借りて売り建てて、決済期日までに買い戻しを行うことで株式を返却し、売り建て時と買い建て時の差額で利益を狙う取引。
*4 起こりうるリスクを予測して、リスクに対応できる体制を取って備えること。
2-3. 資金効率が高い取引ができる
日経225先物は「証拠金取引」という取引方法が可能です。
証拠金*5を証券会社に預けることにより、預けた資金の何倍もの金額分の日経225先物を購入することができます。この「証拠金取引」という仕組みがあるおかげで、少ない資金でも日経225ミニ先物を取引することができるのです。東証1部の銘柄が高くて買えない投資家でも日経225ミニ先物であれば少額で購入可能です。
*5 日経225ミニ先物の取引は差金(取引により生じた損益の部分)の授受のみであり、代金の支払い等がないため取引(契約)を担保するために必要なお金。
2-4. 日経225ミニは先物倒産リスクが低い
日経225ミニ先物は「企業」ではなく、東証1部に上場している中から独自の基準で選ばれた225社を組み入れた「指数」です。
投資対象が「企業」ではないので通常の株式投資のように上場廃止になることはありません。
日経225ミニ先物は指数が存在する限り投資対象として残り続けます。
その点では倒産の心配をする必要なく日経225ミニ先物と向き合うことが出来ます。
2-5. 日経225ミニ先物は取引がしやすい
日経225ミニ先物は、総合的に見ると非常に取引がしやすい商品だとわかります。
少ない資金で投資できる、取引時間が長いなど様々な投資家のライフスタイルに合わせた投資ができるのが日経225ミニ先物の魅力の一つです。
株式投資の場合であれば、銘柄によっては数百万円の現金が必要な場合があります。
しかし、日経225ミニ先物は最低数十万円から取引を行うことが出来ます。
取引時間も長く、約20時間もの間取引ができるので、忙しいサラリーマンの方でも投資がしやすい万能な商品が日経225ミニ先物です。
3. 日経225ミニ先物のデメリット
日経225ミニ先物に投資をする上で、そこにはメリットだけではなくデメリットもあります。
後から想定外のことが起きないようにしっかりとデメリットを確認しておきましょう。
3-1. 日経225ミニ先物は確定申告が必須
日経225ミニ先物での取引損益は雑所得として扱われ、20.315%の税金がかかります。
通常の株式だと「特定口座(源泉徴収あり)」を選択して口座を開設している投資家が多いと思いますが、日経225ミニ先物の取引口座ではそのような口座はありません。
実際に出た損益を投資家自らが確定申告を行う必要があります。
年間の利益の合計が20万円以下であれば確定申告は不要ですが、20万円を超える利益を出した場合は確定申告を行わなければなりません。
確定申告を行えば3年間は繰越控除の対象とする事が可能です。
例えば大きく損失が出てしまった場合でも、翌年に利益を上げればその利益と相殺する事ができます。
確定申告が不慣れな方だと手間と時間がかかってしまうこともありますので、これが一つの大きなデメリットです。
3-2. 日経225ミニ先物は中・長期投資に向いていない
日経225ミニ先物は取引期間が決まっています。
SQ日になると強制的にSQ値で決済されてしまいますので、思わぬ損失が出てしまう可能性があります。
もちろん買いのポジションを持ったままSQを迎えて、たまたま買い値よりも高いSQ値で決済される場合もありますがとてもリスクが高いので避けたほうがいいです。
さらに、海外の相場状況の影響を受けるので昼夜問わず激しい値動きが起こります。
例えば、日本が夜中でもアメリカ大統領がSNSで経済に関する内容を投稿しただけでNYダウが変動します。そうするとその変動の影響を受けて日経225ミニ先物も大きく変動します。
夜中に値動きが心配で眠れなくなる可能性があるのも日経225ミニを取引するデメリットです。
指数取引は外的要因の影響力が大きいので結果的に思わぬ損失が出てしまうことがあります。
中・長期投資をするといつ起こるか分からないような地政学リスクも受け入れなければなりません。
日経225ミニ先物を取引する場合はできるだけポジションを1日以上持ち越さないように心がけましょう。
3-3. 損失が大きくなる可能性がある
日経225ミニ先物は証拠金取引なので元本保証されません。
実態がないものを取引するので、実際に手元に残るのは差金決済による損益のみです。
日経225ミニ先物では手元資金の何倍もの取引ができるため、必要証拠金以上のマイナスが出てしまうと追証*6が発生してしまう可能性があります。追証を発生させないためにも資金管理を徹底しましょう。
取引を始めるときはロスカットの位置などを事前に決めておいて、その損失ラインを越えたらすぐに損切りをするなどのルールに沿った取引を行う必要があります。
*6 株の信用取引や株価指数先物取引などの保証金を担保として行う取引の場合、価格の変動で一定の維持率(委託保証金維持率)を下回ると発生する「追加保証金」のこと。
3-4. 株式投資のように投資した場合の特典がない
日経225ミニ先物は「指数」なので通常の株式投資と違い得られる特典がありません。
- 配当金
- 株主優待
株式投資といえば主にこの二つが思いつきますが、日経225ミニ先物を保有していてもどちらも受け取ることが出来ません。
純粋に配当金や株主優待を得たいと考えている方は現物株式の保有も検討しましょう。
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