損切ができるようになれ!トレード自己評価とプロトレーダーへの近道
2021/02/05
投資レベルの自己判定
日経225のデイトレードは、一日一日が戦いです。投資家やトレーダーは、知識や経験が深く長い程投資レベルは高いと判断してしまいがちです。ここにも「落とし穴」があります。再度、投資レベルの自己判定をしてみてください。
初級者:
損切ができない。
含み益より、評価損を抱えていることの方が多い。
気持ちや心理状況により、トレードしてしまう。
投資技術の勉強を怠り、売買ルールの根拠が無い。
トータル成績は常に大幅なマイナス。
中級者:
損切はある程度できるが、利益を伸ばすことができない。
目先的な利益に走り、少しでも利益が乗ると利食ってしまう。
売買ルールを持っているが、裁量で変更してしまう。
忙しいだけであまり儲かっていない。
運用成績は伸び悩み。
上級者:
損切が明確にでき、利益を伸ばすことができる。
自分の投資スタイルを持っている。
常に利益が積みあがっている。
いかがでしょうか。初級者の方は、まず何と言っても「損切り」を徹底することです。
投資で儲からない最大の原因はなんでしょうか。それは、「引かされた」ポジションを、いつまでももっているからに他なりません。評価損は膨らむし、資金効率も悪くなる。評価損がトレードの時間外でも気になり、精神的に良くない。結果、うまくいきません。
一度経験されたことがある方は十分承知していることでしょう。
「評価損」は許容できるが「実損」は許容できない。これは人として当然なのです。悪くなったものを改善しようと、なんとか損を救済しようとしてしまいます。しかし、トレードの世界では、悪くなったものは切り捨てなければいけません。投資に損はつきものです。たとえ、「相場のプロ」であっても、損をしないということはありません。
「上級者の条件」とは何かを見てみると、損切が明確にでき、利益を伸ばすことができる。自分の投資スタイルを持っている。これだけです。良い売買ルールを、ルール通りにやる。あとは売買ルールを増やすなり、しっかりと資産運用を行なっていくことです。
プロのトレーダーとはどんな人物か
投資をしている人は、少なからず
「プロのトレーダーになりたい」
「相場だけで飯を食べていければ・・・」
と、少なからず思いつつ、資産運用に励まれていると思います。
ではここでみなさんに質問です。「プロのトレーダー」とは、どんな投資家を思い浮かべますか?
想像してください。また、その目標も思い描いてみてください。
想像できましたか?
一般に想像されるプロのトレーダーとは、
・相場感が鋭く、先を見通す能力に優れている。
・ファンダメンタル分析に長けており、数ヶ月先の相場までほぼ予知できる。
・テクニカル分析に長けており、チャートをみれば、相場のトレンドを必中できる。
・一度の取引で自己資金のほとんどを使って、他人が見れば博打のようなトレードを平然と勝っている。
・常人にはない、カリスマ的な存在である。
このようなイメージでしょうか。しかし、そのようなイメージをもち、そうなりたいと思ってはいけません。なれるなら、なりたいものです。上記のような人はいません。
実際は一般の個人投資家とあまりかけ離れた存在ではありません。プロの個人投資家とは、おおよそは自分なりの確固たる売買ルールを持ち、自分の判断においてすべての売買を行ない、最終的に自己責任において完結する投資家です。
アマチュアとプロのテクニックで決定的な違いは「損切り」です。プロはトレードの利益で生活します。絶対に負けられない闘いです。資金管理を徹底し、ギャンブルトレードは行いません。「いかに勝つか」ではなく「いかに負けないか」を追求します。
著名な投資家であるジェシー・リバモアの書にも、「1度のトレードで、その資金の10%を失うようなことはあってはならない。」と謳っています。相場で利益を上げる、勝つという視点から、相場で負けずに、チャンスの時だけトレードする。と切り替えると、目指すゴールまでの近道になるかもしれません。プロの投資家は誰にでも目指せます。偶像崇拝は捨て、本物の投資家の道を進みましょう。