トレードで最も難しいこと

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トレードで最も難しいこと

2021/02/11

トレードで最も難しいこと

トレードで最も難しいのは、何だと思われますか?
「売買ルール、戦略の考案」や「資金管理」ではありません。

 

最も難しいのは、「感情のコントロール」です。


投資の経験がある人なら、だれでも頭では理解していることです。
相場では、本能、感情、主観、欲の赴くままに行動すると、損を認めたくないあまりに、必ず破綻します。

 

しかしです。

 

損切が必要であることは十分理解しています。堅い決意をもって挑むのですが、実際にそのときになると、なぜか実行できないのです。どんなに素晴らしい売買手法を利用しても、どんなに成績のよいシステムトレードを利用しても、「損切したくない」「きっと元の価格までもどるだろう」と、損したくないという「感情」が邪魔をして、損切が実行できないのです。

投資は孤独なビジネスです。何かを心のよりどころにしたくなるものです。そのため、投資雑誌や投資評論家、株式サイトや投資顧問などの意見には耳を傾けたくもなります。傾けるときにも、何かしら塩漬けや含み損のものがあれば、それに有利な情報だけを追い求め、なんとか今持っている含み損を「正当化」することに走ります。
「投資家の感情」というものは、むしろ資産運用の弊害です。


トレードをする動機というのは、勝つことへの愉しみ、資産の運用、ゲーム性、可能性への挑戦、様々な理由、また魅力を感じトレードしていると思います。トレードの真の魅力というのは、より根深く、普遍的なもので、「トレードは制約なく、自由な自己表現、創造活動ができる」のです。
トレードの世界、インターネットから相場という世界に入ればそこはすべて、「自由」です。どのように取引しようがしまいが、誰にも制約を受けません。

 

しかし日常生活では規律や規則、法律や義務等、あらゆる活動が自由を奪います。逆にその分、「レールから外れないで」日々生活ができるわけです。トレードの世界では、あまりにも自由すぎるが故、自分でルールや規則を作る必要があります。

 

何もルールを決めずに、規則を決めずにトレードをしてしまうと、
人間はどういう行動をとるのか、「プロスペクト理論」という有名な行動心理学があります。

 

プロスペクト理論とは


まずは次の質問を見て、答えをどちらか選んでください。

 

質問1「以下の条件でお金をあげます。どちらを選びますか?」
(1) 無条件で100万円を手に入れられる。
(2) コイントスをし、表が出たら200万円。裏が出たらあげません。

 

質問2 「あなたが抱える200万円の借金を、次の条件で軽減します」
(1) 借金を100万円減らします。残りの借金は100万円になります。
(2) コイントスをし、表が出たら借金はチャラ。裏が出たら200万円のままです。

 

質問1と2のあなたの答えはどちらですか?


質問1も2も、期待値は一緒です。しかし、
質問1では、「確実にお金をもらえる選択」をし、質問2では、「イチかバチかチャラになる方を選ぶ」方が多いという結果がでています。


トレードに置き換えると、利益が乗るときは利食いを確実に行い、損の時はギャンブル性の高い「利小損大」のトレード、いわゆるコツコツドカンをやってしまうのです。トレードで勝つには逆の方が望ましいのです。自由すぎるトレードという世界に入るには、自分自身に、「勝つ」ためのルールを決める必要があります。

 

投資の判断を行なう時は「深く考えすぎないように」することです。投資に絶対や完璧はありません。不可能です。あれこれ考えすぎると、どんどん答えは湾曲します。これを習慣化するために、自分なりの売買ルールをノートなど書き出し、それに従って客観的に、機械的に判断するように努めます。しっかりとした基準を設けていないと、勝っている時は強気に、負けている時は弱気になって客観的な売買ができなくなってしまいます。

 

トレードは最終的には自分の考えで判断し、自分の足で歩かなければなりません。いつまでも他力本願的な売買では成長しません。そのために、早く投資家自身の売買ルールを確立し、そして、それを続けることです。


投資は心理戦です。人が相場を動かしています。心理的に追い詰められては、既にその戦いに負けています。インターネットが普及して情報が溢れ返っている、そのノイズに自分のトレードを見失う事無く、安定した心理状態で売買しなければならないのです。

 

 

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