安く使うには?トレサポ+自動売買システムのコストシミュレーションしました。
2023/02/17
トレサポ+自動売買の取引コストを考慮すると、どれだけ利益が残るのか?
トレサポのシグナル配信サービスを自動売買システム(シグナルdeオーダーforトレサポ)を使うと、トレサポ、シグナルdeオーダー、岡三オンライン証券の3つのサービス等に申込、契約が必要で、それぞれに利用料が必要になります(無料の場合もあり)。
戦略を配信通り取引した場合、各利用料をシミュレーションを行い詳細を纏めました。各サービスを利用する際の参考にしていただければ幸いです。
目次
各種サービス等の手数料、料金は?
それではまず各サービスの利用料金を確認していきます
■トレサポ
スタンダード戦略、無料キャンペーン戦略・・・無料
プレミアム戦略・・・事務手数料9,900円/月、成功報酬(22%~33%)/月、プレミアムアドバイザー料11,000円/月
■シグナルdeオーダーforトレサポ・・・ ミニ1枚につき3,300円/月、15枚以上は49,500円/月
■岡三オンライン証券・・・・ 日経225ミニ1枚往復手数料 88円 アクティブ先物の場合 54円
※2023年1月23日現在の数字です。将来手数料等は変更になる可能性がありますので、利用料金はお申し込み時に各サービスサイトで確認ください。
■それ以外の費用(当シミュレーション計算対象外)
取引に必要としたPCやスマートフォン、インターネット回線、電気代、書籍代等
■年間損益に対する雑所得(当シミュレーション計算対象外)
日経225先物取引で年間を通して利益が出た場合、申告分離課税の雑所得として一律20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)が課税されます。当シミュレーションでは計算の対象外とし、当ブログの最後に1例記載しております。
ケース1 『逆張りスイング・許』を使った場合
1つ目はプレミアム戦略『逆張りスイング・許』をシミュレーションします。
当戦略は2022年8月から開始し、推奨証拠金300万円以上、最大保有枚数の基準が8枚となる戦略です。
2022年に期間を絞り、配信損益や証券会社手数料、トレサポ、自動売買システム(シグナルdeオーダーforトレサポ)の費用を月単位、年単位で計算した表がこちらになります。
戦略の配信成績は+1,316,000円
取引コストの合計は710,302円。内訳は、
G.証券会社手数料 21,912円
H.トレサポ費用 556,390円
I.シグナルdeオーダーforトレサポ 132,000円
配信損益から取引コストを差し引くと+595,698円。
推奨最低証拠金300万円で利用した場合、開始から5か月後には359万5698円。資金は約20%増えています。
トレサポの成功報酬は1か月間の配信損益がマイナスであれば、成功報酬は0円となります。10月はマイナスでしたので、トレサポ費用は20,900円(事務手数料+プレミアムアドバイザー料)となります。
ケース2 『順張りtypeA』を使った場合
では次に『順張りtypeA』を配信通りに取引するケースです。
当戦略は最大保有枚数が日経225ミニ1枚、推奨最低証拠金が40万円の戦略です。配信実績がまだ1か月にも満たないので、2022年1年間のフォワードテスト成績からシミュレーションを行います。
順張りtypeA 2022年フォワードテスト成績
1月 0円
2月 +101,500円
3月 +46,500円
4月 +66,500円
5月 +199,000円
6月 +112,000円
7月 -105,000円
8月 -3,000円
9月 +38,000円
10月 +97,000円
11月 +114,000円
12月 -99,000円
合計 +567,500円
シミュレーション結果がこちらです。
ミニ1枚で取引した場合、配信損益(フォワードテスト成績)は+567,000円。
取引コストの合計は合計 466,158円。内訳は、
G.証券会社手数料 5,368円
H.トレサポ費用 421,190円
I.シグナルdeオーダーforトレサポ 39,600円
配信損益から取引コストを差し引くと1年間で+101,342円。
推奨最低証拠金40万円を用意して利用した場合、1年後には501,342円。年間で約25%増加していますが、配信損益に対する取引コストが高い印象です。
各取引コストの特徴として、証券会社の手数料、自動売買システムのシグナルdeオーダーforトレサポは、取引枚数に比例して取引コストが増えますが、トレサポの費用はシグナル配信に対する料金ですので、何枚で取引しようが必要な費用は変わりません。
配信ミニ1枚に対して、5倍の枚数で取引した場合のシミュレーションした場合がこちらです。
ケース3 『順張りtypeA』を5倍で取引した場合
ミニ1枚の取引した場合、配信損益(フォワードテスト成績)は+567,000円。
ミニ5枚で取引した場合、配信損益(フォワードテスト成績)は+2,837,500円になります。
取引コストの合計は646,030円。内訳は、
G.証券会社手数料 26,840円
H.トレサポ費用 421,190円
I.シグナルdeオーダーforトレサポ 198,000円
配信損益から取引コストを差し引くと+2,191,470円。
証券会社手数料とシグナルdeオーダーforトレサポは取引枚数が増えた分、比例して費用が増えていますが、トレサポ費用はケース2の1枚で取引した時と変わりません。
推奨最低証拠金40万円×5倍の200万を用意して取引した場合、1年後には4,191,470円。年間で約109%増加していますので、1枚の時(約25%)に比べ、運用効率が高くなっていますね!
ケース4 『逆張りスイング・許』と『順張りtypeA』を5倍で取引した場合
今度は2つの戦略を使った場合のコストを計算します。ケース1の『逆張りスイング・許』と、ケース3の『順張りtypeA』を5倍で取引をする2戦略を同時に使う場合です。
配信成績は年間+4,153,500円。
取引コストの合計は1,261,832円。内訳は、
G.証券会社手数料 48,752円
H.トレサポ費用 883,080円
I.シグナルdeオーダーforトレサポ 330,000円
配信損益から取引コストを差し引くと+2,787,168円。
トレサポの費用はケース1とケース3を足すと987,580円になりますが、今回の計算では 883,080円と104,500円安くなっています。
その理由は、トレサポの成功報酬は戦略ごとに計算されますが、事務手数料(9,900円)も、プレミアムアドバイザー料(11,000円)も、プレミアム戦略を複数戦略利用しても、料金は変わらないからです。(2戦略利用している8月~12月の5か月間分20,900円×5か月=104,500円が当該費用が重複するため、その分少なくなっています。)
ケース5 トレサポを1番安く使う方法は?
それでは、トレサポを一番安く使う方法についてみていきます。とにかく安く使いたい!という人は
・無料戦略(スタンダード戦略や無料キャンペーン戦略)を使う
これに尽きます。
昨年秋にスタンダード戦略が無料になりましたので、無料で使う選択肢が増えましたね。今回はスタンダード戦略の中から、『V225スイングG』を昨年1年間、無料で使った場合のシミュレーションを行います。
『V225スイングG』戦略は最大保有枚数は日経225ミニ1枚、推奨最低証拠金は60万円の戦略です。
トレサポでは無料の戦略のため、H.トレサポ費用は0円で、自動売買システムがミニ1枚分の3,300円/月となる、トレサポ+自動売買システムを使った最安のコストです。証券会社への手数料とシグナルdeオーダーforトレサポに毎月3,300円で利用できます。戦略の損益+334,000円に対し、コストを差し引いて+286,832円。
さらに、
・自動売買注文連携サービス(シグナルdeオーダーforトレサポ)は使わずに、自分でメール内容を注文執行する。
毎月必要な3,300円の費用もコストカットで、日々のトレードのコストが証券会社の手数料だけになります!
・・・お気づきだとは思いますが、ケース5はトレサポも自動売買サービスも利益になりませんので、コスト的に許容範囲であれば、是非トレサポの他の戦略も検討ください。
トレサポの費用は、確定申告の際に必要経費にできるのか?
日経225先物は年間を通して利益が出た場合、雑所得の申告分離課税として納税する必要があります。その「利益」については、「必要経費」を差し引くことができ、トレサポの投資顧問契約における投資助言料は、先物取引に係る雑所得等の計算上必要経費に算入することが可能です。
参考サイト:国税庁HP「投資顧問会社に支払う年会費及び成功報酬」に関するページ
https://www.nta.go.jp/law/shitsugi/shotoku/04/28.htm
詳しくは所轄の税務署や税理士に確認ください。
※今後法改正等によって変更される場合があります。
トレサポの投資顧問料(成功報酬など)は、毎月利用者様に送付している明細書や引落明細等を領収書としてお使いいただいております。シグナルdeオーダーforトレサポの費用が必要経費として算入できるかは、所轄の税務署や税理士に確認ください。
それでは最後に、トレサポのシグナル配信投資顧問料を必要経費として算入した場合の、年間の収支をケース4を用いて1例だけシミュレーションしてみます。
証券会社の年間取引報告書ベースでは、
F-G(4,153,500円 - 48,752円)= +4,104,748円の利益になります。
さらに、トレサポの費用を必要経費として差し引くと、
4,104,748円 - 883,080 = 3,221,668円
雑所得の税金20.315%計算をすると、654,481円となります。(端数切捨て)
もしトレサポの費用を必要経費としない場合、雑所得の税金833,879円となり、約18万の差があります。また、シグナルdeオーダーforトレサポやそれ以外の必要経費に関しては計算しませんが、認められる必要経費は申告することをおすすめします。また、日経225先物の税金に関する記事も確認ください。
まとめ
トレサポ+自動売買システムを利用すると、いくつかのサービスに申込が必要で、必要なコストもよくわかない。という声も多く、いくつかのパターン例を記載しました。
ポイントを纏めます。
・プレミアム戦略を複数利用しても、事務手数料とプレミアムアドバイザー料は一律
・プレミアム戦略の成功報酬は、戦略ごとに計算される
・配信の何倍で取引しても、トレサポの費用は変わらない
・スダンダード戦略(無料)のメール配信を受けるだけ。という利用も可能。
・自動売買システム(シグナルdeオーダーforトレサポ)の利用は任意
・トレサポの費用は確定申告の際、必要経費として申告することが可能
各サービスのコストのシミュレーションと利用料金の具体例で、自分に合った使い方をイメージすることができた。疑問に感じていた料金が確認できた。など当記事がお役に立てれば幸いです。