ファンダメンタルズ&経済の基礎知識(1)ファンダメンタルズの意味
2023/08/03
ファンダメンタルズの意味とは
株式や為替などの相場の動きを判断するにあたっては様々な情報(材料)を収集する必要があります。
そのさまざまな情報についての分析手法は、ファンダメンタル分析とテクニカル分析の二つに大別することができます。
テクニカル分析とは、チャート上のロウソク足の動きなどから相場の先行きを予測するものです。多くの投資家、特に短期的な投資を行っている投資家はこのテクニカル分析を中心に取引を行う傾向があります。
しかし、中長期的な投資を行うに当たっては、テクニカル分析のみに依拠して企業の財務や国の経済の状況に関する要因をまったく無視して取引の判断を下すと大きな誤りを犯す可能性が高まります。
ちなみにこの企業の財務や国の経済の状況を示す指標を「ファンダメンタルズ」、またそれにもとづく分析をファンダメンタル分析と呼んでいます。
テクニカル分析から得られるシグナルを重視すべきは当然ですが、ファンダメンタル分析も併用することがより的確な判断につながることは言うまでもないでしょう。
そこで今日から「ファンダメンタルズ&経済の基礎知識」と題して、主にファンダメンタルズおよび投資にかかわる経済の基礎的な知識についてお話していきたいと思います。
株式や為替などの相場は、テクニカルだけではなく、ファンダメンタルズに応じて絶えず変動しています。
ファンダメンタルズとは、先に述べたように、企業の財務状況や国の経済状況に関する要因のことです。
以下、企業と国に分けてファンダメンタルズを列挙したいと思いますが、今回は企業に関する主なファンダメンタルズについて簡単に述べておきます。
詳細については今後おいおい説明するとして、今回はざっくり見ておきましょう。
【企業に関する主なファンダメンタルズ】
・財務諸表情報
財務諸表とは企業の経営成績や財務状況などを示す資料。具体的には、貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)、キャッシュフロー計算書(C/F)などがある。
・PER(株価収益率)
株価が一株当たり純利益(EPSという)の何倍になっているか示す指標。
具体的には、株価をEPSで割ることで算出。これにより、その株価が割安か割高かを判断する。
・PBR(Price Earnings Ratio:株価純資産倍率)
株価が一株当たりの純資産(BPS)の何倍になっているかを示す指標。
具体的には、株価をBPSで割ることで算出。株価が企業の解散価値の何倍かを示す指標。
・ROE(自己資本利益率)
株主が出資した元手に企業がどれだけの利益を上げたのかを示す指標。
企業がどれくらい効率的に利益を上げているのかガ分かる指標。
ちょっと長くなったので、今回はこれくらいにして、続きは後日お話しますね。
by Tetsuya