最新トレンド＆トピックス（19）米国で留保賃金が急上昇！

ニューヨーク連銀が21日に発表した７月の消費者期待調査によると、米国のいわゆる「留保賃金」が急上昇しているそうです。

 

留保賃金（reservation wage）とは、「求職者がこれ以上であれば就職してもよいとみなす最低賃金」を意味します。

 

探職コストが安ければ安いほど、あるいは雇用側が提示する賃金にばらつきがあるほど、留保賃金は高くなる傾向があり、逆に労働者側において、他に所得がないとか、就業に対する緊急度が高い場合には、留保賃金は低下する傾向があるとされています。

 

先のニューヨーク連銀の発表では、米国の7月の留保賃金は年78,645ドルと前年同月の72,873ドルから急上昇を示したとのことです。

 

留保賃金の上昇は労働コストの上昇に繋がる傾向があるので、今回判明した米国の留保賃金の急上昇は、今後の期待インフレ率、ひいてはFOMCの政策金利を巡る議論にも影響する可能性があります。

 

by Tetsuya