ファンダメンタルズ&経済の基礎知識(16)世界の主な中央銀行

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ファンダメンタルズ&経済の基礎知識(16)世界の主な中央銀行

2023/08/28

世界の主な中央銀行

FRB, ECB, BOE

株式、為替、あるいは商品に投資する際には、常に世界の中央銀行の政策動向に注目しておく必要があります。日本国内の場合は、日本の中央銀行である日銀の動向が極めて重要ですが、グローバル化が進展した現代においては、世界の主な中央銀行の動きにも注意を怠ってはなりません。

ここでは世界の株式、為替、そして商品の相場に多大な影響を与える3つの中央銀行を紹介しておきます。

 

(1)FRB(米連邦準備制度理事会)


FRB(Federal Reserve Board:連邦準備制度理事会)は、米国の中央銀行として、米連邦の金融政策の最高意思決定機関です。具体的には、FRBがが6週ごとに開催するFOMC (Federal Open Market Committee、米連邦公開市場委員会)で政策金利その他の金融政策に関する決定などが行われています。

 

世界最大の経済大国である米国の金利をはじめとする金融政策の変化は、当然、世界の株式や為替や商品などの様々な相場の動きに大きな影響を与えるので、FOMCでの議論の動向は常に世界の投資家から注目されています。


通例、米国における政策金利は、FFレート(フェデラルファンド金利)を指します。かつては景気拡大とインフレ抑制のために、17回連続で利上げを実施した時期もありましたが、2007年夏以降は、サブプライム問題の浮上とそれに伴う景気後退を受けて、数回にわたる緊急利下げを余儀なくされました。その後も利下げは続き、2008年12月には、ついに実質上のゼロ金利政策に踏み切りました。

 

しかし最近は、米国内でインフレが進んだため、逆に政策金利引き上げの動きが続いていて、2023年度内にもう一度利上げがあるのではないかとの見方が有力です。しかしその一方で、来年半ばには利下げに転じるとの観測も流れています。

 

(2)ECB(欧州中央銀行)


ECB(European Central Bank)、欧州連合の中央銀行です。1998年、欧州通貨連合がスタートする際に発足されました。毎月、政策理事会が開催され、金融政策および政策金利等についての議論が行われています。


ECB理事会は、ユーロ加盟国の中央銀行の総裁を含む17名で構成されています。ECB議長の発言は、FRB議長の発言と同様に、市場に多大な影響を及ぼすことが少なくありません。

 

(3)BOE(イングランド中央銀行)


BOE(Bank of England:イングランド銀行)は、英国の中央銀行で、1694年に設立されました。英国はいったんはEUに加盟しましたが、その後は離脱(ブレグジット)し、ユーロ未導入のまま今日に至っています。

 

BOEはUKポンドの発券銀行であり、英国の物価安定と英国政府の経済政策支援を遂行します。政策金利などの決定は、毎月開催されるMPC(Monetary Policy Committee、金融政策委員会)で決定されます。

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