最新トレンド＆トピックス（33）FOMCの今後の動きを占う

2023年9月2０日、FOMC（連邦公開市場委員会）は政策金利を5.25-5.50%に据え置きました。これは、ほぼ市場の予想通りの結果でした。

 

今後のFOMCの動向については、以下の3つのシナリオが考えられます。

 

１．利上げペースを緩和する

インフレ率がピークアウトしつつあることから、FOMCは利上げペースを緩和する可能性が高いと考えられます。具体的には、早ければ11月のFOMCで0.25%の利上げを行い、その後しばらく追加利上げを見送る可能性があります。

 

２．量的緩和縮小（QT）を継続する

量的緩和縮小（量的引き締め，QT：Quantitative tightening）は、インフレ率を抑制するために重要な手段です。FOMCは、インフレの動きを見ながら、QTを継続しつつ、ペースを調整する可能性があります。

 

３．金融引き締めを再開する

インフレ率が再び上昇した場合、FOMCは金融引き締めを再開する可能性があります。具体的には、11月のFOMCで0.50%の利上げを行うことも視野に入れるかもしれません。

 

今後のFOMCの動向は、インフレ率や経済成長の状況によって大きく左右されると考えられます。インフレ率がピークアウトし、経済成長が減速する兆候が強まれば、FOMCは利上げペースを緩和していくと予想されます。一方、インフレ率が再び上昇し、経済成長が持続する兆候が見られれば、FOMCが金融引き締めを再開していく可能性もあります。

 

今、絶好調と言われる米国経済。経済成長率、雇用状況、そして物価の動きには特に注意が必要ですね。