日経225先物とオプション取引の違いとは?

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日経225先物とオプション取引の違いとは?

2021/07/09

1. 先物取引・オプション取引とは?

投資先を探していると「先物取引とオプション取引」という言葉をよく聞きます。難しそうな印象がありますが、どのような商品のことを指すのでしょうか? そして具体的にどのような取引のことを指すのか、それぞれの定義を確認していきましょう。

1-1. 先物取引とは? 

先物取引とは、将来行われる予定の売買についてあらかじめ今の時点で売買の約束をする取引のことをいいます。現時点では売買する予定の「価格や数量」だけをあらかじめ約束します。そして約束の日が来たら過去に契約していた内容で売買を行います。
前もって売買の価格を決めておくことができるので、価格の変動リスクを回避して取引を完結することができるメリットがあります。
 

  • 日経225先物
  • 日経225ミニ先物
  • マザーズ指数先物
  • TOPIX先物
  • ミニTOPIX先物

 

実際に証券会社に口座を開いて売買することができる主な商品はこれらの先物です。
特に投資家から人気のある先物は「日経225ミニ先物」です。日経225ミニ先物は資金効率が良く、値動きもそこまで荒くないので先物初心者の方でも気軽に取引ができる商品になっています。
 

1-2. オプション取引とは? 

オプションとは「特定の商品を、事前に定められた期日までに、事前に定められた価格」で売買を行う権利のことを言います。オプション取引の中で、買う権利のことを「コールオプション」、売る権利のことを「プットオプション」と呼ぶのが一般的です。そしてオプション取引とは、これらコールオプションやプットオプションを実際に売買する取引のことをいいます。つまりオプション取引とは「権利」を売買しているということになります。
オプションの買い手側は、買う権利を得るために「権利料」を売り手側に支払います。このときに発生する権利料のことを「プレミアム」といいます。

 

  • 日経225オプション取引
  • TOPIXオプション取引
  • 株価指数オプション取引
  • 長期国債先物オプション取引

 

以上が日本国内で扱われている主なオプション取引です。オプション取引の中でも日経225オプションが特に人気の商品になります。

1-3. 先物取引とオプション取引の明確な違いとは 

先物取引とオプション取引はよく似ていると感じた方が多いと思いますが、これら取引の明確な違いとはどのようなものでしょうか? 先物取引とオプション取引は同じデリバティブ*1なのですが、これらには明確に違いがあります。

先物取引は「将来の定められた期日に、事前に定められた価格で「資産」を売買することを約束する取引」なのですが、オプション取引は「事前に定められた期日に、事前に定められた価格で資産を「売買する権利」を売買する取引」になります。

 

  • 先物取引:売買の契約の取引
  • オプション取引:権利の取引

 

先物取引は将来に行う売買の契約を取引していますが、オプション取引は売買する権利の取引を行います。
*1 株式・金利・為替(かわせ)などの原証券や通貨売買の在来の取引法から派生した、新しい金融商品。金融派生商品。

2. 先物取引・オプション取引の仕組みとは?

先物取引とオプション取引については理解できたかと思います。それでは、それぞれどのような仕組みで損益が発生するのでしょうか? どちらも併せて確認しておきましょう。

2-1. 損益は差金決済の結果が反映される

先物取引とオプション取引は以下の方法で決済されます。

▼反対売買による決済
定められた取引最終日までに売買して決済する方法

▼最終決済による決済
定められた決済期日に計算される清算価格を用いて決済する方法

どちらの決済方法も「差金決済」と呼びます。差金決済とは、先物価格と決済価格との「差額のみ」を受渡しする決済方法です。決済のタイミングで利益が出ていればそのまま利益分を受け取ることがきますが、もし損益が出ていれば損失分を支払わなければなりません。

2-2. 取引するためには証拠金が必要

先物取引とオプション取引では一定金額以上の「証拠金」がなければ取引することができません。将来の約束を確実に履行するために、証拠金を差し入れる必要があります。証拠金は一般的にSPAN証拠金*2を元に計算され、最低証拠金額が決められることになります。この最低証拠金額は変動するので、気が付いたら差し入れている資金がギリギリだったということも起こります。そうならないためにも証券会社のホームページもよく確認しておく必要があります。

*2 SPAN証拠金とは、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が1988年に開発したリスクベースの証拠金計算方法およびシステムにより計算される証拠金のことをいいます。

2-3. 取引することができる期間がある

先物取引とオプション取引は、株式投資とは違い取引ができる期限が決まっています。この期限を限月(げんげつ)*3と呼びます。取引期限に限りがあるので、先物取引とオプション取引には長期投資という概念は存在しません。利益が出ていようが損失になっていようが強制的に期限が来ると決済されてしまいます。差金決済の項目での「最終決済による決済」というのが最終取引日が過ぎたときに行われる決済のことです。

*3 限月とは、先物取引やオプション取引において、先物の期限が満了する月のこと。例えば、3月に期限が満了する取引であれば3月が限月であり、「3月限(ギリ)」という言い方をします。

3. 先物取引・オプション取引のリスクとは?

投資は確実にいい話だけではありません。どんなことにもリスクというものが存在します。
それでは先物取引とオプション取引のリスクとはどういうものが存在しているのでしょうか?

3-1. 先物取引のリスク

先物取引にはどのようなリスクが存在するのでしょうか。しっかりと確認しておきましょう。

▼損失が大きくなる可能性がある
先物取引はレバレッジがかかっている商品なので、用意した資金以上の損失が出る可能性があります。利益を大きく取ることができるというメリットがある代わりにポジションと逆方向へと先物価格が動くと想像以上の損失を負ってしまうということになります。

▼インカムゲインで利益を上げることができない
日経225ミニ先物ではキャピタルゲイン*4以外で利益を出すことができません。先物とは「指数」なので、保有しているだけで何かが貰えるというような特典はありません。
通常の現物株式投資であれば、一定期間株を保有していると以下の特典が付いてくる場合があります。

  • 配当金
  • 株主優待

しかし日経225ミニ先物を保有していても貰える特典はありません。配当金や株主優待などのインカムゲイン*5で安定した利益を出したいと考えている方は、現物株式の保有も検討するようにしましょう。

*4 株式や債券や不動産など、保有している資産を売却することによって得られる売買差益のこと。

*5 資産を保有していることで得られる収益(利息や配当、家賃収入など)のこと。

3-2. オプション取引のリスク

オプション取引にはどのようなリスクが存在するのでしょうか。ここできちんと確認しておきましょう。

▼プレミアム全額が損失となってしまう場合がある(買い手)
オプション取引での買い手側のリスクとして存在するのが、選択した価格によっては、オプションの満期日にプレミアム価値がゼロになってしまう可能性があるということです。その場合、支払ったプレミアムは全額損失となってしまいます。

▼損失が膨らむ可能性がある(売り手)
オプションの売り手側は、買い手側に権利を行使されると原則として断ることができません。全てを自分で負担しなければならず、損失は理論上「無限」となります。売り手側のメリットは当初に受け取れるプレミアム料のみなので、市場が不利な方向へ動いてしまうと大きな損失が出てしまう可能性があります。

4. 日経225ミニを有利にトレードしよう!

トレードマスターラボでは先物取引を有利にするサービスを展開しています。気になるサービスがあればお気軽にご連絡ください!

4-1. リアルタイムで取引を見ながら日経225ミニをトレード
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4-2. 日経225ミニのシグナルメール配信サービス
トレサポというサービスはご存知でしょうか?プロのトレーダーが売買するポイントを「メール」で受け取ることができるサービスです。日経225ミニの売買シグナルを受けて同じポイントで売買すると、あなたもプロの感覚を養うことができます。

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