「正解」を探す行為をやめることができれば、負ける金額は激減していくはず
2020/10/15
「相場に正解はない」
もう一度考えてみましょう!あなたの正解は本当に”正解”なのかを
相場で勝つ方法。起業の方法。結婚相手を見つける方法。
実際、「ハウツー本」はよく売れているそうです。これは、子供のころから学習を通して「物事には正解がある」という事実を潜在意識として埋め込まれているからでしょう。
正解があれば、気持ちは楽になります。ただ「正解」を行動すれば良いからです。無意識のうちに、私たちは誰かに正解という方向性を導き出してもらいたいと望んでいるのかもしれません。
相場の世界でも正解を求めるトレーダーは実に多いのです。
移動平均やMACDなどのテクニカル。経済政策や金融政策などのファンダメンタル。占星術や聖書といったオカルト的なもの。相場の世界には多くの「正解と称するマニュアル」があります。
しかし、彼らは誤解しています。勝つことを正解とするのであれば、相場の世界全てに例外がある以上、本質的に正解などあるはずがないのです。
難しいことではありますが、正解は自分自身で発見するしかありません。
相場は正解を発見する終わりのない旅とも言えます。それを発見できたときあなたは相場に対するゆるぎない自信と莫大な富を得ていることでしょう。
相場というものは、「正解」を探すための、永遠に終わらない旅であるということです。
「相場に”正解”はない。あるのは”不確実”である」
多くのトレーダーが夢や希望を持ってマーケットの世界にやってきます。事実、トレーディングでは、ありえないほどの大金を、あり得ないほどの短い時間で手に入れることが可能です。
マーケットの神様は全てのトレーダーに大金を得るチャンスを与えてくれます。しかし、全てのトレーダーが大金を得ることは不可能です。このゲームは売り手と買い手の戦いだからです。必ずどちらかが負けます。あなたが勝っている時には、その裏に必ず負けているトレーダーがいるのです。
負けたトレーダーの誰もが「どうすれば勝てるのだろう?」と考えます。そこで多くのトレーダーが「こうすれば勝てる」という「正解」を探し始めます。これが無意味で終わりのない冒険の始まりであることに気付いている人はどれだけいるのでしょうか?この類のトレーダーは何年経験を積んでも負けているのです。彼らはまるで出口のない迷路に入ってしまったようなものなのです。
負けるトレーダーは負けを「完全」に排除しようと、とてつもない努力をします。「正解」を探し出すことで不安がなくなり、安心を得られるとでも信じているのでしょう。しかし、彼らは完全に間違っています。正解がどこかに存在すると考えている以上、運よく勝ち続けたとしても必ず大負けしてマーケットの世界から撤退する時が来るのです。
逆説的ですが、相場という世界では「正解がない」と心の底から信じることが出来た時にはじめて安心を得ることが出来るのです。正解がないと悟ったトレーダーには真の謙虚さが生まれます。負ける時を瞬時に見抜き、意地を張ることも無くなるでしょう。
「正解」を探す行為をやめるのです。そうすれば、負ける金額は激減していくはずです。そしていつの間にか口座の資金が増えていくでしょう。