ファンダメンタルズ&経済の基礎知識(4)損益計算書

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ファンダメンタルズ&経済の基礎知識(5)損益計算書の意味

2023/08/09

損益計算書と各種利益の意味

損益計算書

損益計算書(P/L)は、投資先の会社の経営実績を把握するための書類であり、前回述べた貸借対照表と並んで最も重要な財務諸表と言えます。貸借対照表がその会社の財務状態を示すのに対して、損益計算書は基本的にはその会社の具体的な営業成績を表しています。

損益計算書は、簡単に言えば、その会社がどれだけのコストをかけてどれだけの売上を計上し、結果としてどれだけの利益を獲得できたかを示す書類です。

損益計算書を見れば、その会社が高コスト体質なのか、低コスト体質なのかとか、あるいは売上効率の善し悪しが分かりますし、各数値の経年変化、あるいは四半期ごとの推移をみれば、その会社の勢いや改善努力などもある程度は知ることができます。

損益計算書の特徴は、利益を段階的に計算していく点にあります。具体的には下記の5つの利益を順番に計算していく形となります。

 

(1)売上総利益⇒(2)営業利益⇒(3)経常利益⇒(4)税引前利益⇒(5)当期純利益

 

それぞれの意味は次の通りです。

(1)売上総利益

 売上総利益は、売上から取り扱っている製品やサービスなどの原価(売上原価)を差し引いた値です。一般に粗利(あらり)と呼ばれるものがこれに当たります。売上原価とは売れた商品等の仕入や製造にかかったコストのことで、卸売・小売業では商品の仕入原価が、製造業では製造原価(原材料費、生産設備の運用費、製造に携わる労働者の賃金など)が含まれます。

(2)営業利益

 営業利益は、売上総利益から「販売費及び一般管理費」を差し引いた値です。「販売費及び一般管理費」とは、文字通り、販売や管理にかかる費用を意味します。販売費としては、販売スタッフの給与、交通費、広告宣伝費、配送費などがあります。また一般管理費とは、販売とは直接的な関係の無い総務や経理などの間接部門の人件費に加え、通信費、消耗品費、交通費などのことです。

(3)経常利益

 経常利益とは会社が通常行っている業務を通じて得た利益のことです。一般に「ケイツネ」と呼ばれることも多いです。これは営業利益に営業外収益を加え、営業外費用を差し引いて算出されます。

営業外収益とは、その会社が本業としている営業活動以外で生じる収益のことで、例えば、受取配当金、受取利息、有価証券売却益などがそれに当たります。

営業外費用とは、その会社が本業としている営業活動以外で生じる費用のことで、例えば、支払利息、有価証券売却損などがそれに当たります。

一般的に会社の収益力を判断する際には、臨時的な損益である特別損益を含めない損益であるこの経常利益が最も重視される傾向にあります。

(4)税引前利益

 税引前利益とは、(3)の経常利益に特別収益を加え、特別損失を差し引いた値です。特別収益と特別損失を合わせて特別損益と呼ぶことができます。特別損益とは、その会社の事業活動とは関係なく臨時に発生する収益や損失のことを指します。特別損益には土地などの固定資産の売却益や売却損、あるいは火災や盗難などで被った損失などがこれに当たります。

(5)当期純利益

 当期純利益とは、(4)の税引前利益から法人税等を差し引いた値のことです。周知の通り、会社が事業活動を行って利益を上げると、法人税、住民税、事業税などの税金が課されます。税引前利益から税金を差し引いた残りが当期純利益です。もちろん、最終的に純利益が上がるとは限らないので、当期純損失が出ることもあります。いずれにしても当期純損益が各事業年度の損益状況を表す最終的な指標となります。

 

 

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