ファンダメンタルズ&経済の基礎知識(8)投資尺度とEPS

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ファンダメンタルズ&経済の基礎知識(8)投資尺度とEPS

2023/08/16

投資尺度とEPS

今回から数回に分けて、投資尺度について解説します。

投資尺度とは、投資判断の目安となるものの総称です。株式投資の場合には、その株を買うのか買わないのか、あるいは売るのか売らないのかといった判断を下す際の目安として使われる指標のことです。

 

株式投資において代表的な投資尺度としては、EPS(Earnings Per Share:一株当たり利益)、PER(Price Earnings Ratio:株価収益率)、PBR(Price Book-value Ratio:価純資産倍率)などがあります。

 

今回は、まずEPSを取り上げます。

 

(1) EPS(一株当たり利益)

EPSは文字通り、「一株に対して企業が上げた利益(純利益)」を示す指標です。

EPSは「当期純利益÷発行済み株式数」で算出できます。EPSは投資家から集めた資金(資本)をどの程度有効かつ効率的に使っているかを示しています。当然ながら、投資家からしてみれば、自分達が投資したお金ができるだけ有効かつ効率的に使われたほうが望ましいということになります。投資する際には、その会社のEPSが同業他社と比べて高いかどうかをしっかりと比較することが大切です。

 

またEPSは一時的なものだけではなく、その推移をみることも重要です。それがその企業の経営の安定性を判断する材料になるからです。一時的に高い利益を上げていたとしても、利益がゼロだったり、純損失を出している時期が混ざっていたりして浮沈が激しい企業に関しては経営の安定性に疑問符が付きます。したがって、基本的にそのような企業を長期的な投資対象とするのは考えものということになります。

 

逆に中長期的に見てEPSの上下動が少なく、堅調かつ安定的に右肩上がりで推移している企業は、基本的に経営の安定性が高いと考えられます。言うまでもないことですが、株式投資で安定的な収益を得たい場合には、できるだけEPSが高くなおかつ安定的に右肩上がりで推移している企業に投資すべきです。

 

ところで、EPSは配当性向(純利益からの配当金への還元率)を算出する際にも使われます。その計算式は、「一株当たりの年間配当金÷EPS」となります。特にキャピタルゲイン(株式などの資産の値上がりによって得られる利益)よりもインカムゲイン(配当金や利息など、株式などの資産を保有することに伴って生じる利益)を重視する投資家は、この配当性向に着目する必要があると言えるでしょう。

 

なお、EPSは単独の企業だけではなく、例えば日経平均株価の算出に組み込まれている企業全体に関して注目されることもあります。そうした全体的なEPSの状況が日経平均株価の動きに影響を与えることがあるからです。

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