ファンダメンタルズ&経済の基礎知識(10)PBRtとは何か?

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ファンダメンタルズ&経済の基礎知識(10)PBRとは何か?

2023/08/18

PBRとは何か?

(3)PBR(株価純資産倍率)

PBR(Price Book-value Ratio)は、株価純資産倍率とも呼ばれ、企業の実質的な保有資産の側面から株価が割安か割高かを評価する指標です。計算式は「株価÷BPS」。BPSとは、Book-value Per Shareの略で、「1株当たりの純資産」という意味です。BPSは、「純資産÷発行済株式数」で計算されます。

 

純資産とは、総資産から総負債を引いた額のことです。例えば、全部で1億円の資産を持つ会社の負債総額が2,000万円なら、純資産は8,000万円ということになります。また純資産は会社が解散して資産を分けた場合に株主に分配される金額でもあることから、「解散価値」と呼ばれることもあるので、ついでに覚えておきましょう。

 

繰り返しになりますが、PBRは企業の株価と純資産の関係から株価を評価するための指標です。具体的には、株価がその会社のBPS(1株当たりの純資産)の何倍になっているかを示すものです。例えば、ある会社のBPSが1,000円で株価が1,500円なら、PBRは1.5倍ということになります。

 

基本的にBPSが低ければ低いほど、その株価は割安と評価されます。株価がBPSと均等になる状況が1倍なので、一応、BPSが1倍を基準とします。つまり、1倍を下回ると割安、1倍を超えると割高との見方ができるわけです。

 

ただしあらゆる指標がそうであるように、PBRも業界によって、あるいは時期によっても基準が変わるので、常に単純に1倍を基準にすればよいというわけではありません。同業界比較、時系列比較も当然必要になります。

 

また必ずしも「PBRは低ければ低いほどよい」というわけでもありません。業界の株価が低落傾向に陥っている場合や将来の業績悪化を株価が先取りしている場合、あるいは、そもそもその銘柄が投資家から不人気という場合もあるので、注意が必要です。

 

なお、PBRもPERと同様に個別銘柄だけではなく、日経平均などでも評価基準の一つとして活用されています。ネット等でも「日経平均のPBRチャート」を見ることができるので、ぜひ確認してみてください。

 

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