日経225miniでおすすめの手法はスキャルピング？

2-1. スキャルピングとは？

デイトレードという手法を細かくすると、その中にはスキャルピングという手法があります。

スキャルピングはかなり短い時間軸で取引を繰り返して、細かく小さな利益を積み重ねていく手法です。

通常デイトレードと言えば、1日の中で数分・数時間ポジションを取ったあとに反対売買を行います。

しかしスキャルピングはそれよりも短い時間軸ということで「数秒」単位で取引を終える手法です。

損失のリスクを最大限に抑える手法なので「究極のデイトレード」と言っても過言ではありません。

現在の需給バランスを素早く汲み取ってどちらの方向へ動くか、価格が上がるのか下がるのかを瞬時に察知します。

1回の取引あたりの利益は少ないですが、その少額の利益をどんどん積み上げることで最後に大きな利益を出す手法です。

スキャルピングをするトレーダーが見ている指標をご紹介します。
 

• 歩み値
• チャート
• 価格の板

利益を出し続けているトレーダーは複雑な数字が書かれたツールを見ているイメージがありますが、実際はそうでもなく誰でも見ることができる範囲内の情報でトレードしています。

▼歩み値
歩み値は1度で約定した枚数が分かる指標です。

この歩み値を見てどれくらいの「玉」が売買されたかを確認します。

板の状況にもよりますが、大きな枚数を1度に買われると、その瞬間は価格が上がることが多いのでそのタイミングで瞬時に購入します。

そして購入した数秒後にはすでに少し上の価格で売り抜けます。

歩み値だけでもその瞬間の「強弱」を認識することができるのでスキャルピングをするうえで欠かせない指標になっています。

▼チャート
どの手法でも必ず見る必要があるのがチャートです。

市場に参加しているトレーダーはチャートの方向性を確認し、売買ポイントを探っています。

トレーダーは日足や分足などにチャートを設定していると思いますが、スキャルピングの際に使用されるのは「ティック」に設定したチャートです。

ティックチャートは約定するたびに線が描かれるので、分足よりも詳細な線が表現されていきます。

方向性が細かく描かれるので、売買ポイントを決めやすいという特徴があります。

スキャルピングでは複雑なチャートを画面に表示しなくても利益を出すことができるので、少ない情報量でも取引をすることができます。

▼板
スキャルピングで利益を出すために特に重要なのが「板」です。

板を見ないとスキャルピングで利益を出すことはできません。

板には全ての投資家心理が表れているので、板付きで今後の価格が上がるのか下がるのかを判断しています。

どの価格帯にどれくらいの注文が入っているかなど、板の厚さや薄さで価格の方向性を読み取っています。

基本的に節目には大きな板（注文数が多く厚い板）が存在します。

その大きな板を1度で買われると価格が上昇する確率が高いので、追随して買いポジションを取ります。

大口に着いていくようなイメージで、取引需給のスキマで利益を出すのがスキャルピングです。

2-2. 日経225miniをスキャルピングするには環境作りを大切に

スキャルピングは秒単位での勝負になるので、使いにくいツールを使用していると大きなアドバンテージになります。

さらに、ツールだけではなくパソコンのスペックやインターネットの回線などトレードする環境にも気をつけなければなりません。

使用する証券会社を決める際に、ツールの使い方やデザイン性の良さを考慮して決める必要があります。

現在は様々な証券会社が存在していますが、おすすめなのはネット証券です。

ネット証券は文字通りインターネットで口座開設からお問い合わせなどを完結することができる証券会社です。

ネット証券の特徴は取引ツールの優秀さです。

スキャルピングができるくらいのスピードで取引をするためには、ネット証券が提供しているツール以外では着いていくことができません。

これからデイトレード・スキャルピングで先物取引をしたいという方はネット証券で口座を開設するようにしましょう。

日経225miniを取引する手法はスキャルピングだけではありません。

それぞれ特徴があるので人それぞれ得意とする手法を見つけていきましょう。

3-1. デイトレード

デイトレードとは、建玉を保有したその日中に反対売買で建玉を決済する取引方法です。

スキャルピングではなく通常のデイトレードだと数分から数時間の間ポジションを保有します。

デイトレーダーが参考にしているのは、チャートや板に並べられた注文が買われたり売られたりする勢いです。

基本的にはこれらを見た上で、日経225miniをデイトレードする判断を付けています。

デイトレードだと1日のうちに何回も取引を行うので資金効率も良く、約定回数が増えるごとに利益多くなるので短期的に資産を増やしたいという方にはおすすめの手法です。

取引ではポジションを取った後にロスカット（損切り）をしてしまうと利益が少なくなってしまいます。

デイトレードでトレードしていると、ポジションの危険を感じた段階でロスカットができるので損失が極端に大きくなることはありません。

日経225miniで利益を出していくためには損失を抑える必要があります。

1日という短い時間軸で考えているので、含み損を損切りしやすいというのもデイトレードのメリットです。

3-2. スイングトレード

スイングトレードはデイトレードやスキャルピングとは違い、ポジションを数日から1ヶ月ほど保有します。

デイトレードより時間軸が大幅に長くなるので、価格の変動リスクを受けやすく、その分損失が大きくなることもあります。

しかし、スイングトレードであれば大きな値幅を取れる分利益も多くなりやすいので、トレーダーによってはデイトレードと組み合わせて使用されています。

リスクとリターンが大きくなるので資金に余裕のある投資家に好まれる手法です。

スイングトレードでトレーダーが見ているのはチャートとファンダメンタルです。

デイトレードやスキャルピングのように1日以内で取引を終える手法ではないので、板や歩み値などの状態を瞬時に判断してポジションを取るわけではありません。

過去のチャートの形状やファンダメンタル分析などで、将来のチャートを予測してポジションを取ります。

ポジションを取った後は予測した通りのチャートを描いていくかどうかを監視して、間違った方向へ価格が動くのであればその時々にポジションを見直します。

事前に設定した支持線を割ってしまうのであれば損切り、抵抗線を突き抜けるのであれば買い増しするなど玉を調整しながら大きな利益を狙うのがスイングトレードです。

3-3. 中・長期投資

中・長期投資はスイングトレードよりもさらに長い時間軸で行われます。

スイングトレードは数日から1ヶ月程度の保有期間ですが、中・長期投資は数ヶ月から1年以上保有する手法です。

中・長期投資になると、チャートも週足、月足に設定してファンダメンタルも月単位の影響を考えてポジションを取る必要があります。

この中・長期投資に向いているのは普段は働いているサラリーマンの方です。

デイトレードは常に相場を見ていなければ大きなリスクがあるのでおすすめできません。

スイングトレードも時間軸はデイトレードよりも長いですが、まだ相場の影響で価格変動が気になってしまいます。

中・長期投資であれば事前に決めた日まで保有することができるので、日中相場を見ることができない方に向いているということです。
 

トレードマスターラボでは先物取引を有利にするサービスを展開しています。

気になるサービスがあればお気軽にご連絡ください！